2026年度前期のNHK連続テレビ小説『風、薫る』に出演が決まった小林虎之介さん。
ヒロインの幼なじみ・竹内虎太郎役として登場する彼は、いま注目を集める新進俳優のひとりですが、出演ドラマをご覧になったことありますか?
この記事では、小林虎之介さんが俳優になったきっかけや、これまでの経歴・下積み時代についてまとめます。
それでは早速本題に入っていきましょう!
父と観た一本の映画がすべての始まり

小林虎之介さんが俳優を志したのは、大学2年生のときに父親と観た映画『ボヘミアン・ラプソディ』がきっかけでした。
当時、就職活動の時期に入りながらも「行きたい企業がない」と感じていた彼。
そんな時、クイーンのファンだった父親から「一緒に映画を観に行こう」と誘われたのが運命の転機となりました。
一見すると「昔から俳優を目指していたのかな」と思われがちですが、実はまったくの偶然から俳優の道に進んだという意外な経歴の持ち主。
映画館を出るころには、「この業界、面白そうだな」と胸が高鳴り、「この世界で働こう」と決意したといいます。
さらにアカデミー賞受賞作『グリーンブック』を観たことで、その思いは確信に変わりました。
彼は半年後に岡山の大学を中退し、東京へ上京。俳優養成所の門を叩き、本格的に役者の道へと進んでいったのです。
「父と観た一本の映画が人生を変えた」というエピソードには、どこか映画のワンシーンのような温かさを感じますね。
もともとは人前が苦手だった

意外なことに、小林さんはもともと俳優に憧れていたわけでもなく、人前に出ることが苦手だったそうです。
「人前は苦手だし、カメラも嫌いだった」とインタビューで語っており、役者の道はまさに“未知の世界”。
むしろ当初は、映画制作のスタッフや撮影クルーの方に現実味を感じていたといいます。
しかし、「チャレンジするなら若いうち」と考え、あえて俳優部を選択。
岡山から東京へと上京したその行動力が、現在の活躍へとつながっています。
この決断の裏には、「環境を変える勇気」と「自分の直感を信じる強さ」がありました。
苦手を乗り越えて一歩を踏み出した姿に、同世代の人たちもきっと勇気をもらうのではないでしょうか。
着実に積み上げたキャリア

俳優デビューは2021年1月放送のドラマ『江戸モアゼル〜令和で恋、いたしんす。〜』第2話。
その後も地道に経験を重ね、2023年にはTBS日曜劇場『下剋上球児』で日沖壮磨役を熱演。
この作品で一気に注目を浴び、名前を広く知られるようになりました。
さらに2024年には、『ひだまりが聴こえる』(W主演)
『宙わたる教室』ではディスレクシア(読み書き困難)を抱える青年役
『PICU 小児集中治療室 スペシャル』
『花咲舞が黙ってない』『ダブルチート 偽りの警官』など
次々と話題作に出演し、演技の幅を広げています。
そして2025年8月、NHKより**『風、薫る』での朝ドラ初出演**が正式発表。
物語では、ヒロイン・りんの幼なじみで、元足軽の家に生まれた青年・竹内虎太郎を演じます。
派手さよりも“心の温度”で魅せる俳優、小林さんの成長は、まさに積み重ねの力を感じさせてくれます。
下積みもポジティブに楽しむ姿勢

小林さんの魅力は、どんな環境でも前向きに取り組む姿勢。
俳優の仕事がない時期には仕分け工場でアルバイトをし、「仕事がなくても、これが下積みだ!」と笑っていたそうです。
重い荷物を運ぶ作業で体も鍛えられ、心も強くなったと振り返っています。
「成人式のとき、自分が26歳で俳優をしているなんて想像もしていなかった。いまが一番びっくりです」と語る小林さん。
何気ない父との映画鑑賞が、人生の方向を180度変えた――。
まさに“映画に導かれた俳優”という言葉がぴったりです。
華やかさの裏にある努力や謙虚さが、彼の演技に深みを与えているように思います。
まとめ
小林虎之介さんの俳優人生は、偶然の出会いから始まった必然の物語。
「ボヘミアン・ラプソディ」が彼の心に火を灯し、「挑戦するなら今」という思いで東京へ飛び出しました。
その一歩が、朝ドラ出演という大きな舞台につながったのです。
2026年度前期の朝ドラ『風、薫る』では、彼の自然体で温かみのある演技に注目が集まりそうです。
これからの活躍に、ますます目が離せません!
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