2025年春、timelesz(旧Sexy Zone)が改名後初の地上波冠番組としてスタートさせた『タイムレスマン』。
フジテレビ深夜枠(水曜 0:15 -0:45)ながら、彼らの“今”をそのまま切り取ったリアリティが話題を呼んでいますが、見たことはありますか?
この記事では、この番組の視聴率と反響はどのような結果を生み出していくのかを探っていきたいと思います。
それでは早速本題に入っていきましょう!
視聴率よりも「拡散力」がカギ?

メンバーが自ら体を張って挑戦する姿や、時に素のリアクションを見せる瞬間がファンの心をつかみ、SNSでも放送直後からトレンド入り。
さらに、9月には「土曜プレミアム」枠でスペシャル放送(ゴールデン進出)が発表され、深夜発バラエティとして異例の注目を集めています。
現時点での公表値では、『タイムレスマン』の地上波平均視聴率は3〜4%台(関東地区・深夜帯)前後とみられます。
これは深夜帯としては健闘の部類で、通常5%を超える番組はまれ。
一方で、TVer配信では再生数が週150万回を突破した回もあり、ネット上の話題性は圧倒的です。
つまりこの番組の“成功基準”は、単なる地上波視聴率ではなく、「配信・SNSを合わせた総合的な拡散力」にあります。
若い世代のファンがリアルタイムではなく、スマホやTVerで翌日以降に視聴するスタイルが定着しており、「深夜でも届く」新しいモデルを体現しているのです。
筆者としても、これは“視聴率の概念を超えた番組”だと感じます。
テレビを“放送で見る”時代から、“好きなタイミングで触れる”時代へ。
その流れを見事に掴んでいるのが『タイムレスマン』なのではないでしょうか。
配信で見せた異例の伸びと構成の巧みさ

番組立ち上げ当初から制作陣は、「演出を最小限にし、メンバーの素を引き出す」方針を明言していました。
その結果、メンバーの“自然なボケとツッコミ”“本気のチャレンジ姿勢”が、ファンだけでなくバラエティ好きの層にも支持される形に。
特に注目すべきは、TVerランキングでたびたび1位を獲得している点です。
深夜枠でここまで上位に入る番組は少なく、「地上波では届かない層に確実にリーチしている」証拠と言えます。
9月27日には、ついにゴールデンタイム(21時台)でのスペシャル放送が実現。
この“昇格回”では、ロケ企画とスタジオ企画を融合させた拡大版がオンエアされ、多くの視聴者が「ついに地上波の本流に来た」と感じたはずです。
結果的な視聴率は5〜6%台前後とみられ、目標とされた7〜9%台には届かなかったものの、初のゴールデン進出としては十分に存在感を示しました。
私も毎回TVerで見返していますが、メンバー同士の距離感や空気感が自然で、観ていて心地よい。
作り込まれた笑いより、“人の温かさ”が伝わる番組だと感じます。
笑わせようとせず、飾らず、メンバー自身の空気感で勝負している。
その誠実な作りが、数字以上の支持を得ている理由だと思います。
timeleszの“今”がそのまま番組に

『タイムレスマン』の魅力は、何よりメンバーの距離感の近さにあります。
カメラの前で作り込むのではなく、素のままにぶつかり合う空気。
それが視聴者に「本当に仲がいい」「無理していない」と伝わります。
SNS上では、「疲れた夜にタイムレスマン観ると元気出る」「深夜番組なのに癒される空気感が最高」といった声が続出。
特に、メンバーが地方ロケで汗を流しながら地元の人とふれあうシーンには、“バラエティらしさ”と“ドキュメント性”が共存しており、「笑って癒される」構成バランスが絶妙です。
また、timeleszにとってもこの番組は、「再出発のリアル」を見せる自己表現の場。
改名を経て再構築されたグループの現在地を、バラエティという形で伝えている点が新しいのです。
個人的には、バラエティを通してメンバーの“再出発”を感じました。
改名後の不安や期待を包み隠さず見せる姿に、ファンとしても“応援したくなる誠実さ”がにじみ出ています。
この等身大の空気感こそ、『タイムレスマン』最大の魅力ですよね。
【まとめ】視聴率の先にある「時代の変化」
『タイムレスマン』は、視聴率だけでは測れない“時代対応型バラエティ”です。
深夜放送という制約を逆手に取り、配信やSNSでファンが自然に広げていく。
その波がゴールデン進出を後押しし、今後は「定期レギュラー化」や「全国ネット展開」も十分に見込めるでしょう。
今のテレビ業界では、“リアルタイムで観なくても話題になる番組”が成功の鍵になっていくのかもしれません。
timeleszはその流れをいち早く体現しようとしています。
『タイムレスマン』は、まさに“新しい時代のバラエティ”の形。
数字よりも「記憶に残る番組」。
『タイムレスマン』は、まさにその新しい形を提示していると感じます。
今後のスペシャル放送や地方展開がどう進化するのか、注目せずにはいられません。
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